新刊案内

漢訳ラサール『マタイの福音書』
漢訳ラサール『マタイの福音書』

愛知大学国研叢書第4期第5冊

ラサール訳『嘉音遵菩薩之語』 ──研究と影印・翻刻──
Lassar’s Chinese Version of the Gospel According to St. Matthew.

A Study on the Original Texts and Transliterated Words:
with an Appendix of a Facsimile and the Text


永井崇弘・塩山正純 編

A5判/並製カバー装 384頁 ISBN978–4–86333–171–6 C3016
本体価格 7,000円(税込7,700円) 2021年3月25日発行

1807年、アルメニア人のキリスト者ラサール(Johannes Lassar)の手になる漢訳「マタイの福音書」は、インドのフォート・ウィリアム大学副学長のブキャナンより英国カンタベリー大主教へ謹呈された。
2世紀を経て今日、英国ランベス・パレス図書館に蔵されるその漢訳「マタイの福音書」を翻刻、影印。
音訳語を比較検討し、ラサールが漢訳した道程を探る。
漢訳聖書研究における貴重な史料を提供。

正誤表(PDF 59kb)

目次

研究篇

はじめに
1.プロテスタントによる最早期のインド伝道
2.プロテスタントによる漢訳聖書の最初の翻訳者ラサールと聖書漢訳の経緯
3.ラサール訳『嘉音遵菩薩之語』について
4.ラサール訳の底本の可能性がある聖書
5.ラサール訳『嘉音遵菩薩之語』の底本
6.『嘉音遵菩薩之語』における音訳語
おわりに

資料篇

音訳語対照表凡例
『嘉音遵菩薩之語』音訳語対照表

影印・翻刻篇

翻字凡例
『嘉音遵菩薩之語』翻刻
『嘉音遵菩薩之語』影印
影印凡例

学生が見た北京社会2020
学生が見た北京社会2020

愛知大学現代中国学部現地研究調査 2020

学生が見た北京社会 人的資源管理・女性の働き方・農村観光・SNS

愛知大学現代中国学部現地研究調査委員会編 発行:愛知大学  発売:あるむ

B5判/並製 150頁 ISBN978‒4‒86333‒174‒7 C3030
本体価格 2,000円(税込2,200円) 2021年3月10日発行

愛知大学現代中国学部学生により行われた現地研究調査報告、北京編。
第22弾は、人的資源管理・女性の働き方・農村観光・SNSの4チームにわかれ、初のオンライン調査を実施。
北京外国語大学の学生との融合学習の一環として、日本語によるオンライン講座も開かれた。
「日中学生国際シンポジウム」での調査報告も中国語原文にて収録。

主な内容

中国でビジネスを成功させる要素

日中の雇用形態比較と離職対策

企業の人材確保戦略──昇進・昇給の明確性

女性就業の現状

日本の女性就業の現状

中国の女性就業の現状

働く女性の就業意識と男女間での差別

農村観光は持続可能なのか?──過疎化から見る農村

持続可能な農村観光──長野県飯山モデルと上海モデル

過疎化と経済面から見る中国農村の持続可能性

中国企業の最新SNS戦略

中国の消費者の口コミ重視傾向

中国におけるSNS の普及率と地域格差

女學生たちのプレーボール
女學生たちのプレーボール

女學生たちのプレーボール 戦前期わが国女子野球小史

竹内通夫 著

四六判/上製カバー装 200頁 ISBN978-4-86333-170-9 C0075
本体価格 2,000円(税込2,200円) 2021年2月20発行

 東海地区初の大学女子野球チーム創設者であり「現代の女学生たち」の野球を見てきた著者。希少な資料・証言を整理することで見えてきたのは、時代に翻弄されながらも白球を追う「戦前の女學生たち」の姿であった。 第二章では戦前の野球青年正岡子規を柱に、訳語「野球」誕生の背景にも迫る。

竹内通夫(たけうちみちお)
1939年愛知県名古屋市生まれ。金城学院大学名誉教授。教育学博士。
東海地区初の大学女子野球チーム「金城リリーズ」を結成。十五年間にわたり、部長、監督、コーチを兼任。

目次

まえがき

第Ⅰ部 戦前期わが国における女子野球小史

 一 はじめに

 二 明治期における女子野球

 三 大正期における女子野球(Ⅰ)

 四 大正期における女子野球(Ⅱ)

 五 付論 戦後の女子野球──第二次世界大戦後から現代まで

第Ⅱ部 子規とベースボール──「ベースボール」から「野球」へ

一 はじめに──「子規の野球殿堂入り」

 二 文明開化における「ベースボール」

 三 「ベースボール」の訳語「野球」について──外来文化の「日本化」

 四 「バット一本球一個を生命の如くに思い居り」(子規)

 五 「ベースボール」の日本化

 六 おわりに


付論1 回想の長谷川良平投手(元広島カープ)

付論2 「日本の女子野球」Japanese Women’s Baseball(英文)


「あとがき」にかえて

日中韓文人交流と相互理解
日中韓文人交流と相互理解

日中韓文人交流と相互理解 明治大正期の詩詞を通して

萩原正樹 編

A5判/上製カバー装 288頁  ISBN978–4–86333–169–3 C3090
本体価格 8,000円(税込8,800円) 2020年11月30日発行

 日中韓の知識人は、東アジア漢字文化圏における共通言語ともいえる中国古典語を自在に用いることによって、それぞれの口頭言語を知らなくてもコミュニケーションを取ることができた。その中国古典語による言語藝術である詩や詞も早くに日韓両国に伝わり、社交の道具としても用いられ、特に明治維新以降は文人交流において互いに理解を進める役割を持っていた。詩詞を通した交流は相互理解にどのような影響を与えたのか。本書には、明治期における日台文人交流や、内藤湖南、森槐南、長尾雨山、久保天隨ら明治・大正期を代表する優れた漢学者・漢詩人の文学と交流、また金允植と日本人との詩文唱和についてなど、さまざまな問題が従来には無い視点から描き出されている。

編者
萩原正樹(立命館大学文学部教授)

目次

明治時期臺灣「玉山吟社」臺、日文人漢詩交游及相關詩評探析: 以『臺灣新報』、『臺灣日日新報』爲核心
  周志煌(国立政治大学中文系教授)

小泉盜泉と詞   萩原正樹(立命館大学文学部教授)

路歧的回望:内藤湖南漢詩中的淸人與遊淸  汪超(武漢大学文学院副教授)

晚淸民國報刊中的森槐南與文人交流研究  詹千慧(国立彰化師範大学国文系専案助理教授)

金允植(號:雲養)と日本人官僚・文人學者の詩文唱和について
 ―『雲養集』所收『東槎謾吟』と『芝城山館納涼唱和集・輕妙唱和集』を中心に
  魯耀翰(高麗大学校漢字漢文研究所研究教授)

長尾雨山與近代中國文人之詩歌交流―以鄭孝胥、上海結社爲中心  賴信宏(東呉大学中文系助理教授)

鷹取岳陽年譜補訂稿  萩原正樹(立命館大学文学部教授)

論大正詩人久保天隨與淸詩的受容關係  佘筠珺(国立台湾大学中文系助理教授)

後記

尾張藩の米切手
尾張藩の米切手

江戸時代の尾張藩における藩札米切手研究の決定版!!

尾張藩の米切手

安藤 榮 著

A5判/並製 328頁(カラー口絵) ISBN978–4–86333–165–5 C3021
本体価格 2,500円(税込2,750円) 2020年10月26日発行

名古屋在住の古紙幣の収集家安藤榮さんが50年以上かけて集めた尾張藩領(愛知県西部を中心とした地域)で発行された藩札・米切手を整理し研究した集大成。それ以外にも江戸時代には各種の商品切手などもあり、多様な経済活動が垣間見える。図版も充実、巻頭カラーは16ページと豊富。

安藤 榮(あんどう さかえ)
1946年愛知県犬山市生まれ。名古屋古札研究会会員。

目次

口絵/郡司氏の手紙/実物本位の歴史研究/古札の研究について/まえがき/凡例/尾張の地図

序 章

  札の始まり/藩札の始まり/尾張藩 寛文札の発行

1.尾張藩札米切手

  米切手発行までの歩み/米切手黄色札の発行/単龍札の発行/双龍札の発行

2.商人の台頭

  文化三年・五年札/米切手の漉所/文政十二年札/正金不足と米切手/廃札の焼却
  御払銭の発行/名古屋城の金鯱

3.米切手停止令

  六分回収・四分増印/米切手通用やむ

4.尾張の明治札

  尾張藩の贋二分判金の回収と札の発行/名古屋の商方会所札/明治三年発行、五両札と一両札
  犬山藩札の通用/犬山普請切手/美濃路九駅通用札

5.名古屋の諸切手

  泊切手/尾張藩の継駕籠壱挺/車一輌切手/名古屋の商品切手/名産品の保証書
  名古屋の通り切手/尾張藩の農兵と腰札

6.第十一国立銀行と紙幣


参考文献/著者所蔵資料/年表/あとがき

\近刊/

口承文藝の理論
《民のうたごころ》の諸形式

ヘルマン・バウジンガー 著 河野 眞 訳

A5判/上製カバー装 約650頁
本体価格 13,000円(税込14,300円) 2021年3月発行

ヘルマン・バウジンガー
1926年生まれ ドイツの民俗学者。ゲルマニスト

訳者
河野 眞(こうの しん)
1946年兵庫県伊丹市生まれ。京都大学文学部ドイツ文学科卒業、同大学院修士課程修了。
愛知大学国際コミュニケーション学部元教授。博士(文学/京都大学)。

ヨーロッパ史跡巡歴―ローマ文明の周縁を歩く
ヨーロッパ史跡巡歴―ローマ文明の周縁を歩く

ヨーロッパ史跡巡歴
ローマ文明の周縁を歩く

橋本龍幸 著

A5判/上製カバー装 206頁 ISBN978–4–86333–163–1 C0022
本体価格 3,000円(税込3,300円) 2020年5月30日発行

ヨーロッパの古代から中世への転換期に関わる史跡を訪ね、その場の空気に浸り、そこで見た光景を感じたままに綴った旅の記述。歴史の現場に立って生まれる知見とともに、地理的感覚をもって文献を読み歴史を考えることで見えてくる風景が、歴史学者の眼を通して語られる。カラー写真多数。

橋本龍幸(はしもと たつゆき)
1941年愛知県生まれ。愛知学院大学名誉教授。文学博士。
著書に『中世成立期の地中海世界』(南窓社、1997)、『聖ラデグンディスとポスト・ローマ世界』(南窓社、2008)、『ヨーロッパ史跡探訪──歴史への誘い』(南窓社、2011)など。

目次

はしがき

Ⅰ ローマ植民都市

 1 地中海西岸のタラゴナ
 2 ローヌ川流域のヴィエンヌ
 3 モーゼル川流域のトリーア

Ⅱ アルプスの峠道と渓谷の集落

 1 ブレンナー峠とインスブルック
 2 アルプス山間の集落シュクオル

Ⅲ ヨーロッパの古い修道院と教会

 1 サン・トノラ島のレラン (ス) 修道院
 2 リグジェの聖マルティヌス修道院
 3 聖ベネディクトゥスの修道院
   スビアコとモンテ・カッシーノ
 4 コルンバのアイオナ修道院
 5 コルンバヌスの修道院
   アヌグレイとリュクスイユ
 6 エイダンのリンディスファーン修道院とウィットビーおよびダラム
 7 エヒタナッハの聖ウィリブロード教会
 8 フリッツラーの聖ボニファティウス教会とビュラブルク

Ⅳ レコンキスタ、サンティアゴ巡礼とジブラルタル海峡

 1 オビエド、レオン、ブルゴス
 2 サンティアゴ・デ・コンポステラ
 3 ジブラルタル海峡


おわりに

東亜同文書院卒業生の軌跡を追う
東亜同文書院卒業生の軌跡を追う

愛知大学東亜同文書院大学記念センター叢書

東亜同文書院卒業生の軌跡を追う

藤田佳久 編

A5判/上製 264頁 ISBN978-4-86333-162-4 C3023
本体価格 3,000円(税込3,300円) 2020年3月30日発行

1900年初頭、上海に開校した東亜同文書院は、ビジネススクールとして幾多の精鋭を輩出した。当時の欧米にもない、外地での学修を通じて徹底的に中国語と英語を習得し、中国内で踏査旅行を実施、それらは膨大な記録を残している。大学昇格も含めて45年という半世紀近い歴史をもち、各界へ卒業生を送り続けた。彼らが東亜同文書院で培った精神は、日本の高度経済成長を陰で支えた。今まであまり触れられなかった進路について、本書にそれを裏付ける詳細データを掲載。

グローバルな視野とローカルの思考
グローバルな視野とローカルの思考

愛知大学国研叢書第4期第4冊

グローバルな視野とローカルの思考
個性とのバランスを考える

愛知大学国際問題研究所 編

A5判/並製カバー装 312頁 ISBN978–4–86333–161–7 C3030
本体価格 3,000円(税込3,300円) 2020年3月25日発行

愛知大学国際問題研究所設立70周年を記念する、国際シンポジウム「グローバルな視野とローカルの思考」、および『LT・MT貿易関係資料』(影印復刻版)出版記念講演会をもとに編まれた、文学、哲学、経済学、経営学、文化人類学、歴史学、語学等々の論者による、学際的広がりに向けた論文集。

目次

刊行に際して  佐藤元彦

Ⅰ 華夷の変──70周年記念国際シンポジウム基調講演

 華夷の変──華語語系研究の新しいビジョン 王 徳威

[関連論説]

 說「文」解「字」──張貴興小說與「華夷之變」的文化想像再現策略 梅 家玲

Ⅱ グローバルとローカルをめぐって

[思想・文学]

 「土の近代」と「水の近代」──中国近代化の歩みから考える 石井 剛

 文学の分有──東アジアにおける近代文学の起源 橋本 悟

 清末文学“庚子西狩”书写的除魅效应 林 晨

[経済・経営]

 国際開発論の新たな段階──「グローバル」と「ローカル」のはざまで 佐藤元彦

 マーケティングへの招待──消費者は、マーケティングの何を評価しているのか? 太田幸治

 化するマーケティングと文化衝突 土屋仁志

[文化・社会]

 民族文化をめぐるジレンマ──中国客家地域における市場経済化と生活実践 河合洋尚

 バンコク民家の神仏像祭祀──タイ都市民の家庭祭祀にみるグローバルとローカル 加納 寛

 四川アルス・チベット族におけるJoと移住伝承 松岡正子

 東亜同文書院生の思い出に記された厦門──大正期以前の『大旅行誌』の記録を中心に 塩山正純

 “同步”观察与“共时”交响──东亚同文书院时期大内隆雄对中国戏剧的译介活动考论 裴 亮

Ⅲ LT貿易の起源──『LT・MT貿易関係資料』出版記念講演

 LT貿易の起源──1950年代の日中民間貿易協定再考 井上正也

Ⅳ 資料編

[歴代所長による回想録]

 「令和」の国際問題 第10代所長 嶋倉民生

 国研所長10年の思い出 第12代所長 三好正弘

 国際問題研究所との関わりを振りかえって 第14代所長 川井伸一

 所長時代の思い出 第15代・第17代所長 馬場 毅

 愛知大学国際問題研究所 沿革

 愛知大学国際問題研究所 歴代所長

 シンポジウム・講演会開催案内

 新聞掲載記事


後記 黄 英哲

学生が見た台湾社会2019
学生が見た台湾社会2019

愛知大学現代中国学部現地研究調査 2019

学生が見た台湾社会 企業活動・ツーリズム

愛知大学現代中国学部現地研究調査委員会編 発行:愛知大学  発売:あるむ

B5判/並製 総頁158頁 ISBN978-4-86333-159-4 C3030
本体価格 2,000円(税込2,200円) 2020年3月10日発行

愛知大学現代中国学部学生により行われた現地研究調査報告、台湾編。
第21弾は、台北市をはじめ、新北市、桃園市、新竹市を訪問。企業・ツーリズムの二班に分かれ調査を実施。
「日台学生国際シンポジウム」での調査報告も中国語原文にて収録。

主な内容

台湾企業のグローバル化:

日台ローカライズの壁

広がる人材の現地化──台湾における課題と改善方法

台湾企業のプロモーション戦略

台湾ツーリズムの最前線をゆく:

「負の遺産」とは何か

「正の資産」としての歴史遺構

台湾行政機関の考える問題と対策について

持続可能な地域のあり方を考える
持続可能な地域のあり方を考える

持続可能な地域のあり方を考える
高山学をめざして

宗宮弘明・太田明徳 編

A5判/並製 104頁 978-4-86333-158-7 C1030
本体価格800円(税込880円) 2019年12月3日発行

2018年6月に開催された中部大学・高山市連携シンポジウム「持続可能な地域のあり方を考える──「高山学」をめざして」での対話をまとめた本書は、高山市におけるESD(Education for Sustainable Development:持続可能で豊かな社会をつくるための教育)のあり方を提示している。
グローバルな気候変動・経済問題などの視点と、並存するローカルな少子高齢化・地域の抱える問題を高山市に当てはめ、中部大学(教員)による基調講演、パネルディスカッション、および高山市(行政、市民)との活発な討論・質疑応答を収録。

太田明徳〈おおた あきのり〉
中部大学高山委員会、中部大学副学長、教授(微生物学)
宗宮弘明〈そうみや ひろあき〉
中部大学国際ESD センター長、学長顧問(魚類生物学・環境生物学)

主な内容

発刊に寄せて 石原 修(中部大学学長/プラズマ物理科学)

まえがき   宗宮弘明

開会挨拶   石原 修・國島芳明(高山市長)

基調講演

昆虫の変態から学ぶ持続可能な高山市づくり 山下興亜(中部大学名誉学事顧問、前学長/昆虫生理学)

パネルディスカッション 高山市と中部大学の連携の可能性

森林政策をめぐる最近の動向 竹島喜芳(中部大学国際GIS センター准教授/森林計画)

再生資源の木材を生かした飛騨高山の林業の歴史と木工家具産業 
林 上(中部大学人文学部教授/都市地理学)

地理システム(GIS)をもちいた防災の取り組み
福井弘道(中部大学中部高等学術研究所長、国際GIS センター長、教授/地球環境学)

耕作放棄田から考える 森山昭彦(中部大学応用生物学部教授/環境生物学)

討論及び質疑応答の要旨

閉会挨拶 宗宮弘明・西倉良介(高山市副市長)

編者あとがき 太田明徳・宗宮弘明

楽盗人
楽盗人

(がく)(ぬす)(びと)──さとうますみ詩集

さとうますみ 著

A5判/並製カバー装 114頁 ISBN978-4-86333-146-4 C0092
本体価格 1,500円(税込1,650円) 2019年7月30日発行

さとうますみ第三詩集。
 平易でどこかなつかしい言葉でつむがれる「失ってしまったかもしれない世界」の断片。記憶のように幻想のようにたちあがるふるさとのおもかげ。南国の海辺の町に生まれた作者の感性が、ふるさとを呼ぶ時、それは海面を光らせて豊かに匂いたつ。

ふるさとの海に紺碧の潮が出入りする洞窟があった/引き潮はしゅわしゅわと鳴り/満ち潮はたぷたぷと岩を打った/洞窟は大きな楽器のようによくひびいた/くりかえしくりかえすわたしの時間も/空洞の中で歌のように響いているだろう(「空洞になる」)

 表題作は奈良時代の秘曲の楽譜から着想を得たもの。

この曲を盗みたかったのはわたしだったかもしれない/わたしは/言葉のすき間にしのびこむ美しい光でありたかったから/月を磨くように泣きたかったから(「楽盗人」)

 形のない利益のない音楽を尊び欲する盗人に共鳴する。音楽はこの詩集全体に通底するテーマの一つである。同様に古典に取材した「大宜都比売(おおげつひめ)」「石長比売(いわながひめ)」「小町の鏡」からは、読む者の眼前に、ありありとした人格をもって女性たちの姿がたちあがってくる。
 作者にとっての「失ってしまったかもしれない世界」を想う心は、喪失だけではなく、形なきものに憧れ、傷つき、思索してきた多くの人々の思いと共鳴するものなのである。

さとうますみ
1942年 愛媛県南宇和郡愛南町御荘平城生まれ
武蔵野音楽大学器楽学科ピアノ専攻
日本現代詩人会、中日詩人会 会員
詩誌「青い花」会員
詩誌「ぱん・ふるーと」、詩誌「環」元会員
1994年 第一詩集『チョークの彼』不動工房(第6回 自費出版文化賞特別賞)
2001年 第二詩集『海月』書肆青樹社(第1回 詩と創造賞)

目次

一本の笛

白樫の下で

四十雀

トビウオ

わたしの輪郭

水の里

鳥を待つ

楽盗人

海図──博物館にて

荷物を預けるように

薔薇の棘を踏む

空洞になる

遠い夏の声

ある媼の語れる

戦争が終わったある日

そのきさらぎのもちづきのころ

螺旋の時

光のかけら

オールド・ブラック・ジョー

年老いたピアノ

大宜都比売

石長比売

小町の鏡

あかるい儀式

遊びをせんとやうまれけん

小さなシグナル

水の立ち姿

書評・紹介など
 『朝日新聞』2019年9月26日(評者:荻原裕幸氏)
 『中日新聞』2019年11月2日夕刊(評者:北川透氏)

生存力を強める幼育
生存力を強める幼育

生存力を強める 幼育

西川とし子 著

A5判/並製カバー装 328頁(カラー口絵8頁) ISBN978-4-86333-157-0 C2037
本体価格 2,000円(税込2,200円) 2019年8月7日発行

0歳から就学前までの子育てについて、これまでの知見と著者の60年におよぶ指導から生み出された渾身の一書。未来をつくる子どもたちと、育てていくママとパパへ送るメッセージ。
戦後70年以上がたち、社会環境は大きくかわった。しかし、いつの時代でも親子の関係はかわらない。その密接な関係を築く就学前である0から7歳までにやっておかなければならないことがある。子どもたちのその後の長い人生にくらべればわずかな期間かもしれないが、それは人が人として成るための大切な時間。
毎日成長していく子どもたちへ、何をするべきか、そして何をしてはいけないのかを本書では著者の血の通った熱い言葉から発信していく。

主な内容

人間化

幼児期

家庭(父・兄弟・祖父母)

遊び(=学び)

玩具

家庭内育児/環境(無意識性教育力)

母業(安らぎ~ふるさと・港)

知郁あそび(=就学準備)

都市地理学の継承と発展
都市地理学の継承と発展

都市地理学の継承と発展
森川 洋先生傘寿記念献呈論文集

阿部和俊・杉浦芳夫 編

A4判/フランス装 120頁 ISBN978-4-86333-156-3 C3025
本体価格 3,000円(税込3,300円) 2019年7月3日発行

60年以上研究生活を続け、今も活躍されている森川洋先生の傘寿を記念して、2015年に広島大学東京キャンパスで開かれた研究発表会にて発表された論文、およびその後に投稿された論文、計10本を森川先生に献呈した記念論文集

森川 洋 先生 略歴
1962年 広島大学大学院文学研究科博士課程単位習得期間満了退学
1964年 大分大学助手
1966年 同大学講師
1969年 同大学助教授、この年第1回日本都市学会賞(奥井記念賞)受賞
1972年 広島大学文学部助教授、「中心地研究:理論と実証」により広島大学より文学博士を取得
1982年 広島大学文学部教授
1998年 定年退職、名誉教授、福山大学経済学部教授
2005年 退職
2006年 『人文地理学の発展』(2004年)によって、人文地理学会賞(学術著作部門)を受賞
2014年 瑞宝中綬章受賞

目次

はしがき  森川 洋

日本の地理学における森川 洋先生の足跡ならびに本記念論文集刊行の経緯 杉浦芳夫


Ⅰ 都市の機能と構造

  経済的中枢管理機能からみた日本の主要都市と都市システム(2015年) 阿部和俊

  日本の主要都市における2010 年代の支店集積量の動向―減少それとも回復― 日野正輝

  北海道における都市の発達過程と都市機能の変化―滝川市を事例として― 寺谷亮司

  上海・陸家嘴CBD の形成と課題 山崎 健

Ⅱ 現代日本の都市の諸相

  居住地選好からみた現代日本の都市と地域 若林芳樹

  高齢化する郊外住宅団地における介護サービス事業の増加と利用の特徴 由井義通

Ⅲ 都市地理学の実践と応用

  ある町の都市計画マスタープランの策定経験から都市地理学と都市計画を考える  西原 純

  イギリスにおけるタウンセンターファースト政策と中心地理論 根田克彦

  市民の移動行動と公共交通政策への評価―茨城県ひたちなか市の事例― 𡈽谷敏治

Ⅳ 中心地研究

  ロシア人地理学者V. V. Pokshishevsky による中心地理論批評をめぐって 杉浦芳夫


執筆者紹介

編集後記 阿部和俊

学生が見た台湾社会
学生が見た台湾社会

愛知大学現代中国学部現地研究調査 2018

学生が見た台湾社会 観光・歴史・美濃客家

愛知大学現代中国学部現地研究調査委員会編 発行:愛知大学  発売:あるむ

B5判/並製 総頁154頁 ISBN978-4-86333-155-6 C3030
本体価格 2,000円(税込2,200円) 2019年3月10日発行

愛知大学現代中国学部学生により行われた現地研究調査報告、台湾編。
第20弾は、台北市とその近郊、および客家が居住する高雄市美濃区を訪問。観光・農村の二班に分かれ調査を実施。 「日台学生国際シンポジウム」での調査報告も中国語原文にて収録。

主な内容

日本統治時代と台湾人の「友日観」

美濃客家の客家意識──客家語と伯公信仰

世界のなかの台湾ツーリズムの現在地

中華民国交通部観光局の政策過程と政治背景

ノスタルジック台湾?

20世紀前半の台湾
20世紀前半の台湾

愛知大学国研叢書第4期第3冊

20世紀前半の台湾
植民地政策の動態と知識青年のまなざし

編者:塩山正純

A5判/並製 188頁 ISBN978-4-86333-150-1
本体価格3,000円(税込3,300円) 2019年1月31日発行

20世紀前半における約50年間の台湾を、歴史学・文学・政治学など多角的なアプローチから見つめなおす。
また、近代知識青年を代表する東亜同文書院生の台湾に関する記録から、台湾像と彼らが抱いたアジア観を掘り起こした。

目次

はじめに

明治末年徳島県における台湾移民の送出──北海道、朝鮮そして台湾 荒武達朗

日本統治末期、義愛公像の虚実
──志村秋翠『明治の呉鳳』と國分直一「義愛公と童乩と地方民」をめぐって 土屋 洋

中華民国の“戦後”構想──「台湾化」の序章としてのアプリオリ 加治宏基

「敗北者になりたい」──二人の台湾詩人の「1949」 黄英哲

『大旅行誌』にみる二つの植民地主義──悪しき西洋型と善き日本型 岩田晋典

書院生の台湾旅行の記録にみる「台北」像 塩山正純

『東亜同文書院大旅行誌』の食の記述にみる近代日本青年のアジア観──台湾の例 須川妙子

東亜同文書院生が見た台湾の神社──1910年代~1930年代 加納 寛

メキシコ・ルネサンス省察

メキシコ・ルネサンス省察
壁画運動と野外美術学校

田中敬一 著

四六版/上製 196頁 ISBN978-4-86333-148-8 C1070
本体価格 2,500円(税込2,750円) 2018年12月20日発行

1920年代から30年代にかけてメキシコで展開された広範な芸術運動「メキシコ・ルネサンス」について、その中心的な役割を担った「壁画運動」と「野外美術学校」を取り上げ、どのような歴史的・社会背景から生まれ、発展していったかを明らかにする。
また、野外美術学校が輩出した多くの画家・彫刻家とともに運動に参加した3人の日本(系)人芸術家、北川民次、イサム・ノグチ、岡本太郎の作品と活動をとおして、20世紀世界を席捲した壮大な芸術運動の魅力に迫る。

田中敬一(たなか・けいいち)
1954年 大阪に生まれる。
1977年 大阪外国語大学イスパニア語学科卒業。
1983年 大阪外国語大学大学院修了(文学修士)。
大学院在学中に国費留学生としてメキシコ国立自治大学(UNAM)哲文学部で学ぶ。
1984年 愛知県立大学外国語学部スペイン学科助手。講師、助教授を経て、
2002年 愛知県立大学外国語学部スペイン学科教授(専門:イスパノアメリカ文学、メキシコ美術史)

目次

第Ⅰ部 メキシコ近代壁画運動と野外美術学校

  第1章 1920年代メキシコに見る国民文化の創造

  第2章 バスコンセロスの教育文化政策と先住民インディオ

  第3章 1920年代メキシコ文化ナショナリズム

  第4章 メキシコ・ルネサンスと野外美術学校

第Ⅱ部 メキシコ・ルネサンスと日本人・日系人芸術家たち

  第5章 北川民次と野外美術学校

  第6章 北川民次とメキシコ版画

  第7章 イサム・ノグチとアベラルド・ロドリゲス市場の壁画彫刻

  第8章 岡本太郎〈明日の神話〉

惑郷の人
惑郷の人

惑郷の人

台湾文学セレクション4

郭強生 著 西村正男 訳

四六判/フランス装 334頁 ISBN978-4-86333-147-1 C0097
本体価格2,300円(税込2,530円) 2018年11月30日発行

未完の日台合作映画に魅入られた少年たちの流転の軌跡

その年、李香蘭が台湾公演に来た。その年、日本は戦争に負けた。
その年、ブルース・リーがこの世を去った。その年、日本は経済大国になった。
その年、彼らはみな17歳だった。

1973年、台湾東部の吉祥鎮に日本から映画のロケ隊がやってきた。撮影のために吉祥戯院の付近がまるで日本統治時代のように姿をかえると、時空のねじれと記憶の逆流が住民の生活リズムに変化をもたらしはじめる。そんななか映画館の看板書きの息子・小羅が生徒役に抜擢されて、幼なじみであるフィルムの運搬屋・阿昌、アイス屋の養女・蘭子、3人の関係がゆらぎはじめる。
2007年、台北にアメリカからアジア映画研究者・健二がおとずれる。戦後台湾映画と日本映画の関係をテーマとする健二の台湾訪問には、もう一つの目的があった……
中国東北地方出身の父と原住民の母をもつ小羅、日系二世の研究者・健二、湾生(台湾生まれの日本人)の映画監督・松尾、そして霊魂となってさまよう台湾人日本兵・敏郎。
映画『多情多恨』に導かれるように、70年の時空を往来して少年たちのもつれた記憶が解き明かされる。
周縁の人生を幽明のあわいに描いた長篇小説。

郭強生(かく きょうせい)John Sheng Kuo
1964年生まれ。台湾大学外文系卒業、アメリカ・ニューヨーク大学で演劇学を専攻し博士号を取得。東華大学英米文学科教授を経て、現在、台北教育大学言語創作学科教授。小説作品に『夜行之子』『断代』など。本書『惑郷之人』と散文集『何不認真来悲傷』はともに金鼎賞受賞。

西村正男(にしむら まさお)
1969年生まれ。関西学院大学社会学部教授。近年は中国語圏の流行音楽を研究。


「訳者あとがき」より

登場人物の多くは故郷喪失者の性質を帯びている。小羅の父・老羅は故郷の中国東北地方を追われて台湾にやってきた外省人であり、台湾人日本軍兵士の霊も帰るところはない。松尾森の孫でアメリカ生まれの松尾健二も日米のアンデンティティに引き裂かれている。本書の題名『惑郷の人』にあるように、彼らはみな故郷に惑う人なのである。だが、そのようなテーマや題材が個別に描かれているだけではなく、それが台湾の近現代史や日台関係史という大きな背景と関連付けられながら描かれていることが、この小説の興味深いところである。

台湾文学セレクション
重層的な共同体の記憶のなかに多様なアイデンティティを受容する台湾から、世界にひらかれた現代文学作品を紹介するシリーズ。
編集委員:黄英哲・西村正男・星名宏修・松浦恆雄

目次

時代へのレクイエム──日本語版への序  郭強生

第一部 君が代少年

  第一章
  第二章
  第三章
  第四章
  第五章

第二部 多情多恨

  第六章
  第七章
  第八章
  第九章
  第十章

第三部 君への思いを絶たん

  第十一章
  第十二章
  第十三章
  第十四章
  第十五章
  第十六章

訳者あとがき  西村正男

近世日本の農耕景観
近世日本の農耕景観

近世日本の農耕景観

有薗正一郎 著

A5判/フランス装 96頁 ISBN978-4863331495
本体価格1,200円(税込1,320円) 2018年10月31日発行

いまみることができる農耕景観は、江戸時代と同じものではない──
地域の特性に応じた背景をもって、近世に著わされた「農書」と称される営農指導書を読み解き、フィールドワークを重ねてそれらを明らかしていく。
本書では、農耕景観を構成する諸要素の中から、農家屋敷・水田・畑・商品作物・農具・肥料・里山の7つを軸に近世日本の農耕景観の一端を描き、その環境への順応の視点から評価した試論である。

有薗正一郎(ありぞの しょういちろう)
1948年 鹿児島市生まれ
1976年 立命館大学大学院文学研究科博士課程を単位取得退学
1989年 文学博士(立命館大学)
近世の農耕技術と近世〜近代庶民の日常食を尺度にして、地域の性格を明らかにする作業を40年余り続けてきた。
現在、愛知大学文学部教授(地理学を担当)

目次

第1章 農家屋敷の景観

  第1節 この章で記述すること

  第2節 近世農書が記述する農家屋敷内の各施設と耕地配置の理想像

  第3節 農家屋敷内の各施設配置の一端を記述する農書

  第4節 まとめ

第2章 水田では冬期湛水してイネの一毛作をおこなっていた

  第1節 作業仮説の設定

  第2節 水田でのイネ一毛作と冬期湛水を奨励する農書

  第3節 水田二毛作について記述する農書

  第4節 考察

  第5節 おわりに

第3章 近世の水稲耕作暦にみる自然と人間との関わり

  第1節 この章で記述すること

  第2節 近世農書類が記述する水稲の耕作暦

  第3節 考察

  第4節 近世農書類に学ぶ自然と人間との関わり

第4章 畑では多毛作をおこなっていた─三河国渥美郡羽田村浄慈院自作畑の耕作景観─

  第1節 『浄慈院日別雑記』について

  第2節 浄慈院自作畑の耕作景観

  第3節 おわりに

第5章 両極端に分かれる商品作物の位置付け

  第1節 両極端に分かれる商品作物の栽培と収支

  第2節 農家の意図で栽培作物を選んで収入の全てを農家が得ていた事例

  第3節 支配者が農家に栽培を強制して収入を収奪した事例

  第4節 近世の商品作物は特異な性格を持っていた

第6章 地域性を説明する農具

  第1節 近世日本では手農具で農耕をおこなっていた

  第2節 岐阜県東部で使われていた人力犂

  第3節 木曽三川河口部で高畦作りに使った農具

第7章 人糞尿は肥料の素材になる商品だった

  第1節 人糞尿は近世日本の農耕技術の重要な要素のひとつだった

  第2節 人糞尿の汲みとり先と下肥を施用した農作物

  第3節 人糞尿から地域性を拾うのは難しい

第8章 里山は柴草に覆われた場所だった

  第1節 里山の景観

  第2節 奥三河における里山の景観モデル

  第3節 村の資源循環からみた里山の位置付け

あとがき

さくいん

道元禅師の伝記と思想研究の軌跡
道元禅師の伝記と思想研究の軌跡

道元禅師の伝記と思想研究の軌跡

吉田道興 著

B5判/上製 608頁 ISBN978-4-86333-130-3
本体価格15,000円(税込16,500円) 2018年7月10日発行

著者の約40年間におよぶ各種学会における発表論文や、単行本に掲載された道元禅師の伝記と思想に関する論文55本を抜き出し、「伝記編」「思想編」に分けたうえに系統だてた「論文集」である。道元禅師の「伝記史料集」である前著『道元禅師伝記史料集成』と本書は相互補完の関係にあり、姉妹編といえる。

吉田/道興
1942(昭17)年、東京に生まれる。北海道芦別市禅法寺元住職。駒澤大学仏教学部卒業、同大学院博士課程満期退学。愛知学院大学名誉教授

目次

伝記編

第一章 伝記研究入門
  第一節 「高祖伝研究」ノート
  第二節 興聖寺時代における懐奘禅師の行実

第二章 道元禅師伝の粉飾的記事その一
  第一節 誕生逸話・弾虎【シュ】杖・一夜碧巌・一葉観音
  第二節 道元の仏祖崇敬(禅宗逸話)、史実と信仰、三箇霊瑞

第三章 新到列位問題
  第一節 新到列位に関して
  第二節 戒牒に関して
  第三節 再考「新到列位問題」

第四章 諸種の伝記史料における書誌学的研究
  第一節 宝慶記と高祖道元禅師伝
  第二節 内閣文庫所蔵の道元禅師伝(二種)に関して
  第三節 道元禅師伝の史料研究
  第四節 無著道忠筆『永平禅師三祖行業記』の翻刻・紹介
  第五節 瑩山禅師撰とされる『道元禅師伝』考
  第六節 宮城県瑞川寺蔵『永平開山道元和尚行状録』について
  第七節 道元伝における天童山の「開堂演法」に関して
  第八節 愛知県松源院所蔵『道元禅師行状記』について
  第九節 愛知県西明寺所蔵『永平祖師行状記』について

第五章 道元禅師の「絵伝」
  第一節 道元禅師「絵伝」考
  第二節 道元禅師「絵伝」台本考

第六章 道元禅師の伝記と切紙資料について
  第一節 室内関係資料を中心に

第七章 版橈晃全撰『僧譜冠字韻類』所載の「道元伝」と「懐奘伝」
  第一節 『僧譜冠字韻類』所載の「道元伝」考
  第二節 永平寺二祖孤雲懐奘禅師の出自考

第八章 道元禅師伝の粉飾的記事その二
  第一節 『永平開山元禅師行状伝聞記』における「伝説・説話」の類型
  第二節 羅漢信仰の進展と「十六羅漢図」の流布
  第三節 「高祖弾虎図」の成立と展開

第九章 道元禅師伝の粉飾的記事その三
  第一節 「聖徳太子伝」と「道元禅師伝」の霊瑞・神異譚考
  第二節 「道元伝」の霊瑞・神異譚と「最澄伝」および「空海伝」との比較考

第十章 道元禅師伝と道正庵
  第一節 高祖伝の形成と道正庵

第十一章 如浄禅師会下における道元禅師
  第一節 『宝慶記』における叢林生活の一考察
  第二節 如浄会下における道元禅師

思想編

第一章 仏法の全道
  第一節 正法眼蔵における声聞行

第二章 道元禅師の修証観「修証一等」
  第一節 本証妙修と自己との間
  第二節 心塵脱落と身心脱落について
  第三節 「本来本法性」疑団の考察
  第四節 道元禅師の人間性

第三章 道元禅師における諸種の観点
  第一節 『正法眼蔵』における正と邪
  第二節 道元禅師における仏陀観
  第三節 道元禅師の比丘尼・女人観
  第四節 「海印三昧」と道元禅師
  第五節 道元禅師の霊魂観
  第六節 『正法眼蔵』における生死観考
  第七節 道元禅師における仏弟子観

第四章 道元禅師の受戒と伝戒
  第一節 道元禅師の受戒と伝戒考
  第二節 如浄禅師よりの伝戒に関する問題点
  第三節 道元禅師の十六条戒の成立について
  第四節 道元禅師と懐奘禅師との戒律観
  第五節 道元禅師の菩薩戒重受について

第五章 宗門祖師の嗣法観
  第一節 独庵玄光の嗣法観とその背景
  第二節 愛知学院大学図書館所蔵・横関文庫『独庵俗談根源鈔』翻刻

第六章 近世の「受戒」・「授戒会」とその問題
  第一節 道元禅師外伝「血脈度霊」逸話考
  第二節 伝寂室堅光撰『普勧授戒之縁由』考
  第三節 「受戒」信仰について
  第四節 『修証義』成立後の諸問題

第七章 『学道用心集』の出版
  第一節 永平六世・宝慶三世曇希開版の延文二年版『学道用心集』をめぐって

学生が見た南寧社会
学生が見た南寧社会

愛知大学現代中国学部現地研究調査 2017

学生が見た南寧社会 企業活動・都市生活・農村社会

愛知大学現代中国学部現地研究調査委員会編  発行:愛知大学 発売:あるむ

B5判/並製 総頁186頁 ISBN978‒4‒86333‒145‒7 C3030
本体価格 2,000円(税込2,200円) 2018年5月7日発行

愛知大学現代中国学部学生により行われた現地研究調査報告、南寧編。
第19弾は、広西チワン族自治区の首府・南寧市を訪問。企業・都市・農村の三班に分かれ、中国労働関係学院の学生とともに共同調査を実施。
「日中大学生国際シンポジウム」での調査報告も中国語原文にて収録。

主な内容

中国人従業員のやる気を引き出すインセンティブ

中国企業に罰則制度は必要不可欠か

工会がよりよい職場環境づくりに果たす役割

南寧市にみる新型都市化計画の最前線

戸籍制度と学校教育制度の関連性について

南寧の家庭教育

農民たちの自己意識

農村部における子どもの夢と親たちの子どもに対する期待

民居の変化からみた新農村建設

21世紀起業家のフロンティアVol.11
21世紀起業家のフロンティアVol.11

21世紀起業家のフロンティア Vol.11

豊橋創造大学経営学部経営ビジネス講座編
佐藤勝尚/加藤尚子/和田剛明 監修

B5判/並製 208頁 ISBN978-4-86333-140-2
本体価格 1,800円(税込1,980円) 2018年4月27日発行

本書は2015・2016年度に「経営ビジネス講座」に登壇された講師の方々の貴重な体験談と簡単なレクチャーの記録である。

目次

環境地域創生と組織経営 星之内進[NPO法人おひさまとまちづくり/かけがわふるさと創エネ(株)]

この会社で幸せをつかもう 小杉昌弘[やまと興業(株)]

たのしい人間関係を創るコミュニケーションとは 太田宏[フォレスト出版(株)]

新規ビジネスへの挑戦とその軌跡 吉田寛[(株)スパークリング・ドリームズ]

プログラマーの仕事と職業の未来像 木村博司[(株)ウェブインパクト/Code for MIKAWA]

百貨店経営の実践的体験を語る 玉井久男[TMI企画]

豊かさ稔るタネによって農業をはぐくむ 川西裕康[トヨタネ(株)]

活躍できる人が持っている“共感力” 柳田貴子[(株)アルマインド]

東亜同文書院の中国研究
東亜同文書院の中国研究

愛知大学東亜同文書院大学記念センター叢書

アジアを見る眼
東亜同文書院の中国研究

三好 章 編

A5判/上製 154頁 ISBN 978‒4‒86333‒142‒6 C3020
本体価格2,000円(税込2,200円) 2018年3月30日発行

根岸佶をはじめとした東亜同文書院の研究と教育に焦点を当て、その現代的意味を内外の視点から再検討した。論文5篇のほか、講演会記録と刊行物解題を収録。

三好 章
1952年生。愛知大学現代中国学部教授。愛知大学東亜同文書院大学記念センター長。一橋大学大学院博士後期課程満期退学。博士(社会学)。
主要著書:『摩擦と合作──新四軍1937~1941』(創土社、2004年)、『根岸佶著作集』全5巻(編集解説)(不二出版、2015~2017年)。

目次

はじめに  三好 章

枠の外を見よ──東亜同文書院とその中国研究の体系  ダグラス・レイノルズ(三好 章訳)

根岸佶と中国ギルドの研究  石井知章

東亜同文書院の20世紀中国社会論──根岸佶を例として  三好 章

語学学習者の受け皿としての満洲
──明治期『満洲日日新聞』記事から読み解く満洲での東亜同文書院生の活動  湯原健一

「日清貿易研究所」研究の整理と課題──東亜同文書院前史としての位置づけ  野口 武

〈講演〉北米に於ける極東アジア学科とその資料──東亜同文書院との私的出会い  仁木賢司

東亜同文書院・東亜同文会逐次刊行物解題  石田卓生

真宗大谷派淨圓寺所蔵 藤井靜宣関連資料 目録と解説
真宗大谷派淨圓寺所蔵 藤井靜宣関連資料 目録と解説

愛知大学東亜同文書院大学記念センターシリーズ

真宗大谷派淨圓寺所蔵  藤井靜宣関連資料 目録と解説

三好 章 監修
愛知大学東亜同文書院大学記念センター・東アジア仏教運動史研究会 編

B5判/並製 158頁 ISBN978-4-86333-143-3 C3030
本体価格2,000円(税込2,200円) 2018年3月30日発行

戦前、上海にあった東亜同文書院に学んだ二人の仏僧、水野梅曉と藤井靜宣。
本書は、仏教界で「支那通」として知られた藤井靜宣(草宣)が住持した真宗大谷派淨圓寺にて、その膨大な遺物を丹念に整理・分類し、そこから垣間見える当時の中国社会と日中仏教の交流、そして東亜同文書院での記録を含む貴重な資料をまとめたものである。
第1部は淨圓寺における資料調査の論考、第2部は藤井が現地で収集した資料(書籍、雑誌、新聞、書簡、写真など)の目録を収録。

鬼師の世界
鬼師の世界

鬼師の世界

高原 隆 著

B5判/上製函入 680頁 ISBN978-4863331310 C3039
本体価格15,000円(税込16,500円) 2017年11月発行

飛鳥時代以来千数百年にわたり日本の景観を形づくっている寺院や木造建築の瓦屋根、その棟の先端に祈りを込めて上げられる鬼瓦(棟端飾瓦)は、鬼師と呼ばれる瓦職人たちが作ってきた。
本書は、三州瓦の名で知られる全国屈指の瓦産地である愛知県高浜市・碧南市を中心に、鬼師という職人世界をフォークロア研究者が長期にわたり面談調査し、特有の三河弁で語られる内容を多彩な写真とともに記録した民俗誌である。

めだかの学校
めだかの学校

めだかの学校
山本時男博士と日本のメダカ研究

宗宮弘明・足立 守・野崎ますみ・成瀬 清 著/編

A5判/並製 314頁 ISBN978-4-86333-133-4 C0045
本体価格2,000円(税込2,200円) 2018年1月22日発行

2017年に没後40年を迎えたメダカ先生こと山本時男博士は、日本のメダカ研究の第一人者であり、メダカの人為的性転換の研究で知られた名古屋大学理学部生物学科の元教授である。
本書は、メダカ先生に学んだ生物学者および最前線の研究者が、メダカ先生による日本のメダカ研究の軌跡をたどり、多くの人にその魅力を知ってもらおうと、専門的知識をやさしく解き明かしたものとなっている。

宗宮弘明 Hiroaki Somiya
1946年生まれ。中部大学応用生物学部長、中部大学国際ESDセンター、名古屋大学名誉教授。名古屋大学大学院農学研究科博士課程満了。農学博士。

足立 守 Mamoru Adachi
1946年生まれ。名古屋大学PhD 登龍門推進室特任教授、名古屋大学名誉教授、元名古屋大学博物館館長。
名古屋大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。

野崎ますみ Masumi Nozaki
1957年生まれ。名古屋大学博物館研究員(学芸員)。
東邦大学理学部生物学科卒業。

成瀬 清 Kiyoshi Naruse
1960年生まれ。基礎生物学研究所特任教授。
東京大学大学院理学研究科博士課程修了。理学博士。

目次

はしがき  〈宗宮 弘明〉

第 Ⅰ 部 メダカ先生の教え子とメダカ研究

第1章 山本時男先生の想い出とメダカ研究──素晴らしき恩師や先輩に出会えて  〈鬼武 一夫〉

第2章 會田龍雄先生と山本時男先生を回顧して  〈竹内 哲郎〉

第3章 メダカはわが友             〈岩松 鷹司〉

第 Ⅱ 部 メダカ研究の最近

第1章 メダカ学最前線──日本が育てたモデル動物メダカ
         〈横井 佐織・竹花 佑介・竹内 秀明・成瀬 清〉

第2章 メダカの色について考える                 〈橋本 寿史〉

第3章 東山動物園世界のメダカ館と新種「ティウメダカ」の発見   〈田中 理映子〉

第4章 宇宙を旅した日本のメダカ                 〈井尻 憲一〉

第 Ⅲ 部 名古屋大学博物館の企画展の記録

第1章 めだかの学校 メダカ先生(山本時男)と名大のメダカ研究   〈野崎 ますみ〉

第2章 博物学者・山本時男の集めた石と貝              〈足立 守〉

第3章 山本時男備忘録と蓑虫山人                  〈宗宮 弘明〉

    資料1 山本時彦(2006)「メダカ博士山本時男の生涯—自筆年譜から—

    資料2 山本時男(1949)「蓑虫山人の東北漫遊」

    資料3 山本時男(1967)「母なる米代川」


編者あとがき

日本人学徒たちの上海
日本人学徒たちの上海

戦前の国際都市を生きた二つの学校。両校の学徒たちが綴る、美しき老上海と青春の記録。

愛知大学東亜同文書院大学記念センター叢書

日本人学徒たちの上海
上海日本中学校生と東亜同文書院生

佐藤恭彦・藤田佳久 編

A5判/上製 314頁 ISBN978-4-86333-136-5 C3021
本体価格2,000円(税込2,200円) 2017年12月19日発行

1939年に開校し、わずか7年で閉校となった幻の日本人学校「上海日本中学校」。および1901年に世界初のビジネススクールとして出発した名門校「東亜同文書院」(のち大学)。
『上海日本中学校会報』や『東亜同文書院大学史』など両校の会誌や資料から上海に関する記述を分類、抄録。また、当時の校舎や学生生活を写した巻頭グラビア、出光昶氏(漫画家・同中学三期生)のイラストが誌面を彩る。付録として両校略歴、校歌など多数を収録した。

■編者
佐藤恭彦(さとう やすひこ)
1930年東京生まれ。父の上海自然科学研究所赴任に伴われ2歳で上海に。第一次上海事変、第二次上海事変、太平洋戦争勃発を現地で体験した。
昭和18年上海日本中学校入学(5期生)。昭和20年奉天市に疎開、終戦により葫蘆島から引揚げ。
東京大学農学部農芸化学科卒業、信越化学工業入社。養祖父佐藤正は第二代東亜同文会幹事。

藤田佳久(ふじた よしひさ)
1940年豊橋生まれ。愛知学芸大学、名古屋大学院修士、博士課程で地理学を専攻。理学博士。
愛知大学文学部教授、レディング大学客員教授を務め、その後愛知大学大学院長、綜合郷土研究所長、愛知大学東亜同文書院大学記念センター長。
主な著作:
『東亜同文書院の中国大調査旅行の研究』(大明堂)
『東亜同文書院生が記録した近代中国の地域像』(ナカニシヤ出版)
『日中に懸ける─東亜同文書院の群像─』(中日新聞社)
『東亜同文書院生の中国調査旅行記録』全5巻(大明堂、不二出版)

目次より抜粋

巻頭口絵


はじめに──上海の学校史にもふれながら

Ⅰ 上海日本中学校生の上海

 1 上海日本中学校の誕生とあゆみ

 2 上海日本中学校生時代

 3 上海再訪──変わったもの、変わらないもの

Ⅱ 東亜同文書院生の上海

 1 東亜同文書院のあゆみとともに

 2 東亜同文書院生時代

 3 上海を回想する

 4 書院生がみた戦後の上海


おわりに──まとめにかえて

あとがき

付録

空誓の乱
空誓の乱

三河戦国史最大の謎を解く!!

空誓の乱

長澤規彦 著

四六判/上製 280頁 978-4-86333-134-1 C0093
本体価格1,700円(税込1,870円) 2017年12月10日発行

大河ドラマ「直虎」と同じ桶狭間以後に生きる徳川家康と三河一向一揆の謎。
『不羈の王』信長に続く時代を新しい視点から描く新戦国物語。


本書「予兆」より

「なにゆえ門徒の衆と戦わねばならぬのですか」
という築山殿の問いかけは意識して穏やかな物言いではあったが毅然たるものだった‥‥‥
「これまでも多少の諍いは、あったことでしょう。それを今になって、ことさら咎め始めたのは、なにゆえのことなのか尋ねたのです」

目次

1 清須同盟

2 孤 愁

3 ね ね

4 小牧山

5 空 誓

6 予 兆

7 死 闘

8 御坊(ごぼう)さま

9 終 息

10 奪 取

結 復 活


附 …… 蓮如・空誓関係図/三河国西部周辺図

歴史と記憶──文学と記録の起点を考える
歴史と記憶──文学と記録の起点を考える

愛知大学国研叢書第4期第2冊

歴史と記憶──文学と記録の起点を考える

松岡正子・黄英哲・梁海・張学昕 編

A5判/並製 296頁 ISBN978‒4‒86333‒135‒8
本体価格3,000円(税込3,300円) 2017年10月31日発行

記憶は歴史と文化を再現することができるのだろうか。文学はどのように歴史と記憶を叙述するのだろうか。文学の叙述と歴史の叙述、そして記憶の叙述のあいだの連関と相違を、いま新たな視点からとらえなおす。
日本の愛知大学と中国の大連理工大学・遼寧師範大学・大連大学による国際学術シンポジウム「文化・文学:歴史と記憶」(2016年)の成果である日本語論文7篇、中国語論文9篇を収録。中国語論文には日本語の概要を、日本語論文には中国語もしくは英語の概要を付す。

目次

序(日本語版/中国語版) 張学昕・梁海(訳=嶋田 聡)

第Ⅰ部 文学

「興民」と小説の位置づけ──許寿裳遺稿「中国小説史」初探 黄英哲

如何在一個作品中談論文学、記憶和歴史 蒋済永

新歴史小説的文学史建構 王玉春

歴史與文学的双重変奏──賈平凹《古炉》的叙事策略 賈浅浅

侠客、江湖與意境──対《臥虎蔵龍》的一個美学解読 劉博・梁海

在精神與霊魂的臨界点──《生死疲労》中農民形象藍臉的“変臉” 李梓銘

以“人”為核心的表達──李鋭小説創作簡論 翟永明

“苦悶的象征”──厨川白村與豊子愷対西方美学思想的接受與改造 陳政・梁海

従《春香伝》到《春香》──文学経典的伝播與演変 白楊

論世界文学語境下的海外漢学研究 季進

第Ⅱ部  歴史

「歴史の視点から見た中国の対外観」序論 三好 章

自治」と「友愛」──日本統治期台湾における蔡培火の政治思想 嶋田 聡

チャン族における婚姻慣習の記憶──史詩「木吉珠和斗安珠」と入贅婚 松岡正子

戦前日本の中国語教育と東亜同文書院大学 石田卓生

『大旅行誌』にみる書院生の「ことば」へのまなざし──大正期以前の記述より 塩山正純

東亜同文書院大旅行とツーリズム──台湾訪問の例を中心に 岩田晋典

韓石泉回想録──医師のみた台湾近現代史
韓石泉回想録──医師のみた台湾近現代史

次世代に残す歴史の証言──政治、医療、家族、信仰、人生

韓石泉回想録──医師のみた台湾近現代史

韓石泉 著

韓良俊(台湾大学名誉教授) 編注

杉本公子(法政大学非常勤講師)、洪郁如(一橋大学大学院社会学研究科教授) 編訳

四六判/上製 406頁 ISBN978-4-86333-132-7 C0098
本体価格2,500円(税込2,750円) 2017年10月27日発行

韓石泉(かん・せきせん 1897-1963)は1920~60年代に台湾の政壇と医学界で活躍した知識人。
日本の台湾領有から二年後の台南に生まれ、漢学と日本教育をともに受けて育つ。
医学を志し、台湾総督府医学校を経て、熊本医科大学で博士号を取得。台南で韓内科医院を開業。
日本統治期には政治社会運動に参加し治警事件で逮捕(判決は無罪)、戦後は第一期台湾省参議員として二・二八事件の台南における平和的解決に尽力するなど、台湾近現代史の主要事件の渦中に身を置いた。
本書は、韓氏の自叙伝『六十回憶』初版(1956年)に、韓良俊が詳細な注釈を施した第三版(2009年)を編集・訳出したもの。
開明的な考えをもって行動した著者により、政治的に敏感な時代に克明に書き残された回想録は、貴重な歴史の証言である。

この回想録は、稀にみる台湾の戦後初期の自伝で、先生がご自身と向き合いながら身を立てていく記録であるだけでなく、六十年間の重要な史料でもあります。

────胡適

目次

日本語版によせて  韓良信

凡例/韓石泉家族略系図/台南市市街図・広域図

Ⅰ 六十回憶──韓石泉医師自伝  韓石泉

はしがき

第一章 誕生と少年時代

第二章 台湾総督府医学校

第三章 医者になりたてのころと台南医院時代

第四章 恋愛史

第五章 台湾議会期成同盟運動と治安警察法違反事件

第六章 韓荘両家の新しい結婚式

第七章 韓内科医院開業のころ

第八章 留学した矢先に慈母と岳父を失う

第九章 留学生活

第十章 台湾人が経験した第二次世界大戦

第十一章 終戦

第十二章 第一期台湾省参議会議員として

第十三章 二・二八事件と私

第十四章 国民大会代表選挙への出馬

第十五章 台湾における民主への第一歩──第一期省参議会を振り返る

第十六章 銀婚式

第十七章 これまでの人生を振り返って

第十八章 おわりに

第十九章 六五続憶 (遺稿)──六十五年目の回想

 第一節 還暦記念講演茶話会

 第二節 『六十回憶』によせられた読者の反響

 第三節 次男良信の結婚

 第四節 ひき継がれていく命

『六十回憶──韓石泉医師自伝』刊行までのあゆみ  韓良俊

Ⅱ 韓石泉を語る

韓石泉先生と私  黄朝琴

十室の邑、必ず忠信ある者あらん  鄭震宇

医師の鑑──韓石泉先生  侯全成

人生の奮闘記  林占鰲

韓石泉君を憶う  杜聡明[橘千早訳]

義と慈愛の人──韓石泉先生  犀川一夫

故韓先生を偲ぶ  何耀坤

台湾史の本音と台湾人の尊厳の再現  荘永明

親子の共著  頼其萬

慈父を想う  韓淑馨

父と私  韓良信

いまなおはっきりと目に浮かぶ往事の数々  李慧嫻

三度目の命日によせて  韓良誠

父の教え  韓良誠

父に捧ぐ  韓良俊

父は私どもの心に生けり  韓良俊

はるかに慈父を想う  韓淑真

岳父に一目お会いできた縁  黄東昇

父と母から授かったすばらしい信仰  韓淑清

父を想う  韓良博

あの日を思い出して  阮琬瓔

父との思い出  韓良憲

戦中戦後の思い出──むすびにかえて  韓良信

解説  洪郁如

訳者あとがき  杉本公子・洪郁如

韓石泉年表

索引

著者:韓石泉 1897年台湾台南市生まれ。台湾総督府医学校を経て1935年に熊本医科大学に留学、1940年に医学博士。1928年3月に台南市内で韓内科医院を設立、生涯、医師として勤めた。日本統治期には台湾人による政治社会運動に参加、戦後は第一期台湾省参議員、台南市私立光華女子中学校長および理事長、中華民国赤十字社台南市支会長、台南市医師公会理事長などを歴任。

編注者:韓良俊 1936年熊本市生まれ、韓石泉の四男。台湾大学医学部歯学科卒業後、日本大学大学院歯学研究科に留学。口腔外科学専攻、歯学博士。東京医科歯科大学歯学部第一口腔外科医員。1972年に帰国した後は台湾大学医学部歯学科主任教授、台湾大学付属病院歯科部主任、台湾衛生福利部口腔医学委員会第一~四期主任委員を歴任。現在は台湾大学名誉教授。

編訳者:
杉本公子 法政大学非常勤講師。米国スタンフォード大学大学院東アジア研究科修士。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。専門分野は米中関係史。
洪郁如 一橋大学大学院社会学研究科教授。東京大学大学院総合文化研究科学術博士。専門分野は台湾近現代社会史。

「源氏物語」another story 藤式部の恋人
「源氏物語」another story 藤式部の恋人録

紫式部が後の世に伝えたかった史実に迫る「源氏物語誕生の物語(アナザー・ストーリー)」

「源氏物語」another story
藤式部の恋人

毛井公子 著

四六版/並製 342頁 ISBN978-4-86333-129-7 C0093
本体価格1,700円(税込1,870円) 2017年10月20日発行

千年の昔、平安京・東京極(きょうごく)の古びた寝殿造の屋敷で、密かに壮大な物語を書いた女性がいた。その歴史上の名は藤式部、愛称は紫式部と呼ばれている。

藤式部が著した源氏物語・紫式部日記・紫式部集と、同時代を生きた仮名(かな)の名手で三蹟のひとり藤原行成が遺した日記「権記」との接点を手がかりに、藤式部はなぜ/いかにして陰謀渦巻く藤原摂関体制の渦中で「源氏物語」を書いたのか、「源氏物語」が語ろうとするものは何かに迫る、歴史に拠る源氏物語の深読みへといざなう意欲作。

毛井公子〈筆名 万樹(まんじゅ)〉
岐阜市生まれ。経済学を修める。40歳から謡曲(能の台本)を学び、特に平安時代の古典文学に親しむ。
「伊勢物語」「源氏物語」「平家物語」等の物語を独自の画法で描く。
1997年4月名古屋市で初の個展。2007年よりジャパネスク展示をグループ活動として始め、2012年からは「源氏物語」に題材を絞って「源氏絵」を描き始める。
源氏物語を自由に読む会会員 。

青蔵高原東部のチャン族とチベット族【論文篇】【写真篇】

青蔵高原東部のチャン族とチベット族
2008汶川地震後の再建と開発
【論文篇】【写真篇】

松岡正子 著

A5判/上製函入 論文篇542+2頁 写真篇282頁 ISBN978–4–86333–127–3
本体価格16,000円(税込17,600円) 2017年3月25日発行

青蔵高原東部のチャン族とチベット族 2冊セット

【論文篇】
チャン族は中国四川省の峡谷地帯に暮らす山の民である。2008年の汶川地震被災後の移住政策により地域社会の再編が進められ、復興と観光開発のなかで民族文化はどのような役割を担ったのか。政府と住民双方の視点をふまえて、災害復興における文化の力を考える。また、四川チベット族諸集団との類似性から、チャン族の伝来文化と社会の形成過程を考察する。

【写真篇】
チャン族および四川チベット族諸集団の、衣食住、年中行事、冠婚葬祭、信仰を、30年にわたるフィールドワークの記録写真が映し出す。汶川地震の被災と復興を通じて大きく姿を変えたチャン族地区では、被災前の伝統的な暮らしの様子から、生活再建、そして観光開発による新たな民族的景観までを収める貴重な記録である。
1000点を超える画像をフルカラーで収録。

松岡正子(まつおか まさこ)
1953年長崎県生まれ。愛知大学現代中国学部・同大学院中国研究科教授。
早稲田大学大学院博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。国立民族学博物館共同研究員。
専門:中国文化人類学。
主要著書:『中国青藏高原東部の少数民族 チャン族と四川チベット族』(ゆまに書房、2000)、『四川のチャン族──汶川大地震をのりこえて〔1950–2009〕』(共著、風響社、2010)ほか


青蔵高原東部のチャン族とチベット族【論文篇】
青蔵高原東部のチャン族とチベット族【論文篇】

青蔵高原東部のチャン族とチベット族
2008汶川地震後の再建と開発
【論文篇】

松岡正子 著

A5判/上製 542+2頁 ISBN978–4–86333–125–9
本体価格8,000円(税込8,800円) 2017年3月25日発行

チャン族は中国四川省の峡谷地帯に暮らす山の民である。2008年の汶川地震被災後の移住政策により地域社会の再編が進められ、復興と観光開発のなかで民族文化はどのような役割を担ったのか。政府と住民双方の視点をふまえて、災害復興における文化の力を考える。また、四川チベット族諸集団との類似性から、チャン族の伝来文化と社会の形成過程を考察する。

目次

序  四川大学 李錦

序 章

第Ⅰ部 チャン族

第1章 近年のチャン族に関する研究
第2章 汶川地震後のチャン族における貧困と移住
第3章 汶川地震後のチャン文化
第4章 羌年と祭山会
第5章 黒水チベット族
結語Ⅰ 災害復興と文化の力

第Ⅱ部 四川チベット族

第6章 四川チベット族諸集団に関する先行研究
第7章 ナムイ・チベット族
第8章 アルス・チベット族
第9章 シヒン・チベット族と木里蔵族自治県水洛郷の〈西番〉
第10章 四川と雲南のプミ語集団
第11章 四川と雲南のナシ語集団
結語Ⅱ 蔵彝走廊のチャン族と四川チベット族

付論 四川における1950~60年代の民族研究

あとがき/参考文献/索引

青蔵高原東部のチャン族とチベット族【写真篇】
青蔵高原東部のチャン族とチベット族【写真篇】

青蔵高原東部のチャン族とチベット族
2008汶川地震後の再建と開発
【写真篇】

松岡正子 著

A5判/上製 282頁 ISBN978–4–86333–126–6
本体価格8,000円(税込8,800円) 2017年3月25日発行

中国四川省の少数民族チャン族および四川チベット族諸集団の、衣食住、年中行事、冠婚葬祭、信仰を、30年にわたるフィールドワークの記録写真が映し出す。汶川地震の被災と復興を通じて大きく姿を変えたチャン族地区では、被災前の伝統的な暮らしの様子から、生活再建、そして観光開発による新たな民族的景観までを収める貴重な記録である。
1000点を超える画像をフルカラーで収録。

目次

はじめに

調査地一覧

第Ⅰ部 チャン族

各地の羌族/茂県/理県/邛崍市/汶川県/北川羌族自治県/平武県/松潘県/黒水県

第Ⅱ部 四川チベット族

ギャロン・チベット族/白馬チベット族/ナムイ・チベット族/アルス・チベット族/シヒン・チベット族と西番/プミ・チベット族/雲南のプミ族/四川のナシ族/雲南のモソ人/雲南のナシ族

ヒガンバナ探訪録
ヒガンバナ探訪録

ヒガンバナ探訪録

有薗 正一郎 著

A5判/並製 114頁(カラー口絵8頁) ISBN978-4-86333-118-1 C0039
本体価格1,200円(税込1,320円) 2017年4月4日発行

秋の彼岸のころ、人里を鮮烈な色に染めるヒガンバナ。曼珠沙華とも呼ばれるこの花は、はるか縄文晩期に中国の長江下流域から水田稲作農耕文化を構成する要素のひとつとして日本列島へ渡ってきた後、雑草となり2500年を謎に包まれ生きてきた。著者はその特徴を貴重な「指標」として再発見し、愛知県豊川流域において自生地調査をおこない、その成果をもとに環東シナ海地域のヒガンバナ探訪を長年続けてきた。本書はこの雑草に魅せられた練達の地理学徒によるヒガンバナ世界への招待である。

有薗 正一郎(ありぞの・しょういちろう)
1948年 鹿児島市生まれ
1976年 立命館大学大学院文学研究科博士課程を単位修得により退学
1989年 文学博士(立命館大学)
現職 愛知大学文学部教授

著書
『近世農書の地理学的研究』(古今書院)、『在来農耕の地域研究』(古今書院)、『ヒガンバナの履歴書』(あるむ)、『農耕技術の歴史地理』(古今書院)、『喰いもの恨み節』(あるむ)『薩摩藩領の農民に生活はなかったか』(あるむ)、『地産地消の歴史地理』(古今書院)

翻刻・現代語訳
『江見農書』(あるむ)

研究分野
地理学。農書類が記述する近世の農耕技術を通して地域の性格を明らかにする研究を半世紀近く続けてきた。
ヒガンバナ研究は日本の農耕の基層を模索するためにおこなっているが、道楽でもある。毎年9月後半はヒガンバナを求めて日本列島の内外を歩いている。

目次

序 章 ヒガンバナは不思議な花

第1章 ヒガンバナの履歴書

第1節 ヒガンバナの1年
 第2節 ヒガンバナは食用植物だった
 第3節 ヒガンバナはどこに多く生えているか
 第4節 ヒガンバナの不思議を解いてきた学問分野
 第5節 ヒガンバナが生える水田の畔にはほかの雑草が生えにくい
 第6節 ヒガンバナはなぜ人里だけに自生しているのか
 第7節 童話と歌謡曲はヒガンバナをどうイメージしているか
 第8節 ヒガンバナの不思議への7つの答
 第9節 ヒガンバナに関する史料

◆話の小箱1 ヒガンバナとの出会い

第2章 ヒガンバナが日本に来た時期

 第1節 作業仮説の設定
 第2節 豊川流域におけるヒガンバナの自生面積の計測法と自生地の分布
 第3節 集落成立期の推定法と集落の分布
 第4節 ヒガンバナの自生面積と集落成立期との関わり
 第5節 豊川の中下流域におけるヒガンバナの自生面積と集落成立期との関わり
 第6節 豊川中流域の2集落におけるヒガンバナの自生地
 第7節 ヒガンバナが日本に来た時期

◆話の小箱2 あなたもヒガンバナの自生面積を測ってみませんか

第3章 ヒガンバナが日本に来た道

 第1節 稲作農耕が日本に来た道
 第2節 ヒガンバナが日本に来た道

◆話の小箱3 中国長江下流域の人々もヒガンバナを好ましく ない名で呼んでいる

第4章 『和泉国日根野村絵図』域のヒガンバナの自生地分布

 第1節 『和泉国日根野村絵図』域でヒガンバナの自生面積を計測した理由
 第2節 目的と方法
 第3節 『和泉国日根野村絵図』域のヒガンバナの自生地分布
 第4節 ヒガンバナの自生地分布と開発過程との関わり
 第5節 まとめ

◆話の小箱4 ヒガンバナ調査時の不思議な体験

第5章 豊橋におけるタンポポ・ヒガンバナ・セイタカアワダチソウの自生地分布
     および面積と土地利用との関わり

 第1節 目的と方法
 第2節 自生面積の計測手順と調査結果の検討
 第3節 3種類の草本の自生地分布と自生面積
 第4節 3種類の草本の自生地と土地利用との関わり
 第5節 おわりに

◆話の小箱5 佐々木高明先生のつぶやき

 

終 章 ヒガンバナとのつきあい方

対日協力政権とその周辺
対日協力政権とその周辺

愛知大学国研叢書第4期第1冊

対日協力政権とその周辺 ──自主・協力・抵抗

愛知大学国際問題研究所 編

A5判/並製 336頁 ISBN978-4-86333-120-4
本体価格3,000円(税込3,300円) 2017年3月15日発行

日中戦争時期を中心とした対日協力と抵抗の諸相を、一次史料の検討から再評価。
植民地朝鮮、満洲国、臨時政府、冀東政府、北京、上海、維新政府、抗日の山東根拠地、植民地台湾、そしてタイ。
従来の傀儡政権論にとどまることなく、20世紀のアジア太平洋史に新たな視角を提示する。
編集代表:三好 章

目次

植民地期朝鮮における親日派の民族運動──朴勝彬の自治運動・生活改善運動を中心に 三ツ井 崇

満州国建国工作と金井章次の民族協和論 森 久男

対日協力政権下の日本人顧問、官吏・職員に関する制度的変遷
──「満洲国」・中華民国臨時政府・中華民国維新政府について 小笠原 強

一九三〇年代中期華北における日本の電力開発──灤河水力発電所建設計画を例に 広中一成

日中開戦前後の中国将来構想──張鳴の「五族解放」「大漢国」論

関 智英

日本占領下華北における欧米キリスト教会と新民会の相克 菊地俊介

維新政府の対日交流──中小学教員訪日視察団の見たもの 三好 章

山東抗日根拠地における通貨政策 馬場 毅

台湾文化人における「抗日戦争」 黄 英哲

日本の宣伝活動への対応にみるタイ政府の自主・従属・抵抗 加納 寛

近代日中関係史の中のアジア主義
近代日中関係史の中のアジア主義

愛知大学東亜同文書院大学記念センター叢書

近代日中関係史の中のアジア主義 東亜同文会・東亜同文書院を中心に

馬場 毅 編

A5判/上製 176頁 ISBN978-4-86333-122-8 C3022
本体価格2,500円(税込2,750円) 2017年3月15日発行

目次

序説 馬場 毅

第1章 日本と「興亜」の間──近衛篤麿と東亜同文会の「支那保全」を巡って 栗田尚弥

 はじめに
 1 「支那分割」論の隆盛と世論の驕慢化
 2 近衛篤麿の「同人種同盟」論と東亜同文会の設立
 3 義和団事件(北清事変)と「支那保全」決議
 4 〈文化重点主義〉的「興亜」団体から体制内的「興亜」団体へ
 5 〈領土保全〉体制下の東亜同文会

 6 日本と「興亜」の狭間で──むすびにかえて

第2章 東亜同文会のアジア主義について 馬場 毅

 はじめに
 1 義和団事件期における連邦保全論
 2 東亜同文会の事業
 3 中国保全論の削除
 4 辛亥革命直後の南北分割論
 5 満蒙独立論と中国保全論の再提起
 6 日中同盟論
 7 21カ条要求と袁世凱の帝政運動
 8 「対支意見書」と日中同盟論
 9 日中共存論
 おわりに

第3章 宮崎滔天と孫文の広州非常政府における対日外交
     ──何天炯より宮崎滔天への書簡を中心に 李 長莉(佃隆一郎訳)

 はじめに
 1 何天炯と宮崎滔天
 2 孫文政権及び対日外交への関心
 3 孫文との面会と「民間外交使節」
 4 結 語


第4章 孫文支援者・山田純三郎の革命派への関与とその実態について
     ──1920年代、革命派の広東省の資源開発を目指す動きを中心に 武井義和

 はじめに
 1 翁源水電開発計画
 2 含油頁岩開発計画
 おわりに

第5章 東亜同文書院中の台湾籍学生と林如堉、呉逸民両人の 戦後の白色テロ体験
    許雪姫(朝田紀子訳)

 はじめに 
 1 先行研究と関連資料
 2 同文書院の台湾人学生 
 3 白色テロ事件で災難に遭った同文書院の学生──林如堉、呉逸民 
 4 結 論 

第6章 東亜同文書院の「復活」問題と霞山会 堀田幸裕

 はじめに 
 1 東亜同文会の解散と東亜同文書院大学の閉校 
 2 霞山倶楽部の設立と初期の事業内容 
 3 霞山ビルの竣工と事業基盤の安定化 
 4 東亜学院設立と内外の政治情勢の波及 
 5 貿易大学との連携構想とその挫折 
 おわりに 


あとがき

索引

書院生、アジアを行く
書院生、アジアを行く

愛知大学東亜同文書院大学記念センター叢書

書院生、アジアを行く 東亜同文書院生が見た20世紀前半のアジア

加納 寛 編

A5判/上製 286頁 ISBN978-4-86333-121-1 C3022
本体価格3,000円(税込3,300円) 2017年3月15日発行

目次

第1部 総論

 第1章 東亜同文書院生の大調査旅行における辺境地域調査 藤田佳久

 第2章 満洲地域史研究における『東亜同文書院大旅行誌』の史料的価値 荒武達朗

第2部 北方の大調査旅行

 第3章 明治末期における東亜同文書院のモンゴル大調査旅行 ウリジトクトフ(烏力吉陶格套)

 第4章 書院生の内モンゴル中部の商業経済調査について 暁 敏

 第5章 内蒙古自治区赤峰市街地の都市構造 ──1910、20年代と現在の比較 高木秀和

第3部 南方の大調査旅行

 第6章 四川の黒水チベット族と「猼猓子」伝承 松岡正子

 第7章 『大旅行誌』の食記述にみる書院生の心情変化 ──「雲南ルート」選択の意義を探る 須川妙子

 第8章 『大旅行誌』の思い出に記された香港 ──大正期の記述を中心に 塩山正純

 第9章 書院生、東南アジアを行く!! ──東亜同文書院生の見た在留日本人 加納 寛

第4部 日本の勢力圏における大調査旅行

 第10章 書院生のまなざしに映る20世紀前半満洲地域の日本人 荒武達朗

 第11章 大調査旅行における書院生の台湾経験 ──“近代帝国”を確認する営み 岩田晋典

 第12章 日本統治下の朝鮮半島へ入った大調査旅行の書院生たち
      ──彼らの意識と経験を中心に 武井義和

学生が見た合肥社会
学生が見た合肥社会

愛知大学現代中国学部中国現地研究調査 2016

学生が見た合肥社会 企業活動・都市生活・農村社会

愛知大学現代中国学部中国現地研究調査委員会編  発行:愛知大学 発売:あるむ

B5判/並製 240頁 ISBN978-4-86333-124-2 C3030
本体価格 2,000円(税込2,200円) 2017年3月10日発行

愛知大学現代中国学部学生により行われた現地研究調査報告、合肥編。
第18弾は、安徽省の省都・合肥市を訪問。企業・都市・農村の三班に分かれ、中国労働関係学院の学生とともに共同調査を実施。
「日中大学生国際シンポジウム」での調査報告も中国語原文にて収録。

主な内容

合肥の企業から見る人材確保の現状

中国の工会

福利厚生から見る女性の働きやすい会社づくり 日中比較

合肥市民と名古屋人──幸福は食にあり

高速鉄道がもたらす幸福感,その先にある課題──愛知への示唆として

合肥を受け継ぐ学生

農村地帯の観光開発と地元住民の考え方

合肥市と郊外の隣接地帯の農村女性の状況・考え方について

親の期待と子どもの夢から見る中国

Buddha 英語 文化 (田中泰賢選集)

Buddha 英語 文化
田中泰賢選集【全5巻】

田中泰賢 著

A5判/上製/5巻セット/函 ISBN978-4-86333-116-7
本体価格15,000円(税込16,500円) 2017年2月14日発行

第1巻 英語・文学・文化の仏教

第2巻 スティーブンス、ウィリアムズ、レクスロスの仏教

第3巻 ギンズバーグとスナイダーの仏教

第4巻 Buddhism in Some American Poets:
      Dickinson, Williams, Stevens and Snyder

第5巻 禅 Modern Zen Poems of Toshi Tanaka (1916-1996)

田中泰賢(たなか ひろよし・たいけん)
1946年 島根県隠岐島に生まれる。
1969年 京都外国語大学英米語学科卒業
1972年 広島大学大学院文学研究科修士課程言語学専攻修了
1981年 愛知学院大学に奉職(広島電機大学,1972〜1981の勤務を経て)
1994年 愛知学院大学教授

主な著書
『ゲイリー・スナイダーの愛語』英潮社, 1992
『アメリカ現代詩の愛語──スナイダー/ギンズバーグ/スティーヴンズ』英宝社, 1998
 ゲーリー・スナイダー『惑星の未来を想像する者たちへ』山里勝巳・赤嶺玲子共訳, 山と渓谷社, 2000


Buddha 英語 文化(田中泰賢選集1)英語・文学・文化の仏教
Buddha 英語 文化(田中泰賢選集1)英語・文学・文化の仏教

Buddha 英語 文化 田中泰賢選集①
英語・文学・文化の仏教

田中泰賢著

A5判/上製 200頁 ISBN978-4-86333-111-2
本体価格3,000円(税込3,300円) 2017年2月14日発行

目次

第1章 現代社会に生きる道元禅師の教え

第2章 英語学者・鈴木勇夫教授の英訳般若心経の研究について

第3章 高橋源次氏のEveryman(『万人』)研究について

第4章 エドウィン・アーノルドの詩作品
     『アジアの光』(The Light of Asia)について

第5章 リディア・マリア・チャイルド著
     「仏教とローマ・カトリックの類似性」(翻訳)

第6章 ジェームズ・F・クラーク著
     「仏教; 言い換えれば東洋のプロテスタンティズム」(抄訳)

第7章 超絶主義季刊誌『ダイアル』に書かれた「仏陀の教え」 の大意

第8章 エミリ・ディキンスンの師,トマス・ W・ ヒギンスン著
     「仏陀の特性」の大意──故 安藤正瑛先生に捧げる──

第9章 トマス・W・ヒギンスン著
     「仏教経典『法句経』」について

第10章 故 ダイズイ・マックフィラミー師著
     「カルマ(業)とは何か」(翻訳)

第11章 Some Poems of Zen Master Dōgen
     Translated by Hiroyoshi Taiken Tanaka

Buddha 英語 文化(田中泰賢選集)第2巻 スティーブンス、ウィリアムズ、レクスロスの仏教
Buddha 英語 文化(田中泰賢選集)第2巻 スティーブンス、ウィリアムズ、レクスロスの仏教

Buddha 英語 文化 田中泰賢選集②
スティーブンス、ウィリアムズ、レクスロスの仏教

田中泰賢著

A5判/上製 292頁 ISBN978-4-86333-112-9
本体価格3,000円(税込3,300円) 2017年2月14日

目次

第1章 スティーヴンズの無我

第2章 スティーヴンズの愛語

第3章 スティーヴンズとサンタヤナ

第4章 スティーヴンズの「日曜日の朝」

第5章 スティーヴンズのチャレンジ精神

第6章 スティーヴンズの茶の心

第7章 スティーヴンズの「空」的視瞻

第8章 スティーヴンズの小泉八雲

第9章 レクスロスに見られる小泉八雲の心

第10章 ウィリアムズの小泉八雲

第11章 仏教に出会った二人の詩人,ウィリアムズとオクタビオ・パス

第12章 ウィリアムズの心の治癒

第13章 ウィリアムズの直観

第14章 ウィリアムズの「事物を離れて観念はない」

Buddha 英語 文化(田中泰賢選集3)ギンズバーグとスナイダーの仏教
Buddha 英語 文化(田中泰賢選集3)ギンズバーグとスナイダーの仏教

Buddha 英語 文化 田中泰賢選集③
ギンズバーグとスナイダーの仏教

田中泰賢著

A5判/上製 300頁 ISBN978-4-86333-113-6
本体価格3,000円(税込3,300円) 2017年2月14日発行

目次

第 1 章 ギンズバーグの坐禅

第 2 章 スナイダーの道元──森と水の循環思想──

第 3 章 スナイダーの宮沢賢治

第 4 章 ギンズバーグの宮沢賢治

第 5 章 ギンズバーグの息

第 6 章 スナイダーの公案

第 7 章 万象はエネルギーの節目であり,渦だ

第 8 章 亀の島

第 9 章 スナイダーの仏教

第10章 スナイダーの素朴な心

第11章 スナイダーの誓願

第12章 スナイダーの禅機

第13章 スナイダーのシャーマニズム

第14章 スナイダーの青空

Buddha 英語 文化(田中泰賢選集4)Buddhism in Some American Poets:Dickinson, Williams, Stevens and Snyder
Buddha 英語 文化(田中泰賢選集4)Buddhism in Some American Poets:Dickinson, Williams, Stevens and Snyder

Buddha 英語 文化 田中泰賢選集④
Buddhism in Some American Poets:Dickinson, Williams, Stevens and Snyder

田中泰賢著

A5判/上製 200頁 ISBN978-4-86333-114-3
本体価格3,000円(税込3,300円) 2017年2月14日発行

Buddhism in Some American Poets: Dickinson, Williams, Stevens and Snyder

Buddha 英語 文化(田中泰賢選集5)禅 Modern Zen Poems of Toshi Tanaka (1916‒1996)
Buddha 英語 文化(田中泰賢選集5)禅 Modern Zen Poems of Toshi Tanaka (1916‒1996)

Buddha 英語 文化 田中泰賢選集⑤
禅 Modern Zen Poems of Toshi Tanaka(1916‒1996)

田中泰賢著

A5判/上製 332頁 ISBN978-4-86333-115-0
本体価格3,000円(税込3,300円) 2017年2月14日発行

主な内容

序文 田中泰賢


対訳 田中登志(1916‒1996)現代禅詩集
   禅 Modern Zen Poems of Toshi Tanaka (1916‒1996)


Appendix

1 田中愛子「ちぎれ雲」

2 田中省禅「愛執」

3 田中省禅「川柳と高校生」

4 田中俊朗「つゆくさの花」第1号~第15号

5 飯尾山完全寺八十八箇所お大師さま並びに御堂管理者一覧表

6 田中省禅「島根県隠岐数え歌」

7 楢崎一光老師の書

8 楢崎通元老師の米寿(88歳)の書

9 田中正一氏の観音様の版画と書

10 佐藤省道老師の米寿(88歳)の書

11 手代木和子氏の陶芸作品

12 田中省禅の書

13 田中満枝の日本画