教育・福祉

ピアジェの構成主義と教育

ピアジェの構成主義と教育
ピアジェが私たちに投げかけたもの

竹内通夫 著

A5判/上製 384頁 ISBN978-4-86333-092-4 C1037
本体価格 3000円+税 2015.2.20刊

教育に関する課題に向き合う時、ピアジェの言葉は、今なお私たちに多くの示唆を与えてくれる。
本書は、構成主義に基づくピアジェの発達理論を幼児教育の面からとらえ、ピアジェをめぐる人々──ブルーナー、ヴィゴツキー、デューイ、上田薫、和田實──などさまざまな研究者と比較し、その理論の本質をひもとく。
ピアジェ理論に関する豊富な文献・資料の紹介と索引も掲載。

竹内通夫(たけうち・みちお)
1939年名古屋市生れ。愛知学芸大学(現愛知教育大学)卒業後、離島・漁村の中学校に勤務、その後、名古屋大学大学院教育学研究科博士課程満期退学。教育学博士(広島大学)、アメリカ・ウィスコンシン大学客員研究員。金城学院大学名誉教授。名古屋女子大学客員教授(2014年3月まで)。

近代日本の幼児教育における劇活動の意義と変遷

子どものための演劇ワークショップの源流へ

近代日本の幼児教育における劇活動の意義と変遷

南 元子 著

A5判/並製 200頁 ISBN978‒4‒86333‒089-4 C1037
本体価格 1800円+税 2014.9.10刊

子どもの身体表現としての演劇教育を、巌谷小波、坪内逍遥、和田實、土川五郎、倉橋惣三など先駆者たちの理念や実践から捉えなおし、遊びの中から生まれてくる創造感覚を重視した、コミュニケーション力を育む劇活動の可能性を考える。

終章より

気持ちを相手に伝えること、そして相手の気持ちを受け取ることができるようになるためには、他者と気持ちを通わせるための回路のようなものを、自己と他者との間に開く経験が不可欠となる。この感情をやり取りする回路を開く練習(リハーサル)をする場を提供することが、幼児期における劇活動の意義なのではないだろうか。

南 元子(みなみ もとこ)
名古屋芸術大学人間発達学部准教授。学術博士。主な専門は幼児教育、児童文化、および保育実践指導とフィールドワーク、子育て支援。
愛知教育大学大学院修士課程を修了後、愛知県内の私立幼稚園、愛知県中央児童相談所で勤務。金城学院大学大学院博士課程を修了。愛知学泉大学家政学部講師を経て、2011年より現職。
現在、豊川市(旧小坂井町)や岩倉市等で子育て支援にも取り組む。

もくじ

序章 本研究の意図および構成

第一節 研究の目的と課題
第二節 本書の構成

第一章 明治期におけるお伽芝居の幕開け──お伽芝居の誕生とその意義──

第一節 お伽芝居の誕生
第二節 巌谷小波の考えるお伽の世界
第三節 「お伽芝居」「対話」「童話劇」「児童劇」の用語について

第二章 坪内逍遥の演劇教育運動

第一節 ページェント運動と児童劇運動
第二節 坪内逍遥の児童演劇教育論
第三節 家庭用児童劇
第四節 鑑賞教育へ
第五節 坪内逍遥の児童演劇教育運動の終わりと岡田文部大臣の訓示
第六節 坪内逍遥の児童演劇運動の歴史的評価と功績
第七節 坪内逍遥の児童劇における脚本

第三章 和田實の演劇教育論

第一節 和田實の足跡
第二節 『幼児教育法』と遊戯論
第三節 模倣的遊戯とお伽芝居の批判
第四節 幼児演劇観の変化──明治から昭和へ

第四章 土川五郎の演劇教育論

第一節 土川五郎と律動遊戯
第二節 演劇的な遊びの意義
第三節 子どものなすべき劇と観せるための劇
第四節 公開される会の性質
第五節 遊戯ブームと児童劇の衰退

第五章 倉橋惣三の演劇教育論

第一節 遊戯としての演劇活動
第二節 子どもの劇活動のあり方
第三節 創造性と創造教育
第四節 鑑賞教育の実践

第六章 岡田文部大臣の訓示・通牒の意味とその影響──いわゆる学校劇禁止令について──

第一節 芸術教育の高揚と児童劇・学校劇論
第二節 岡田文部大臣の訓示がもたらしたもの
第三節 なぜ岡田文部大臣の訓示は批判されたのか
第四節 岡田文部大臣の訓示の後で

終章 幼児教育における劇活動の課題

第一節 幼稚園教育要領にみる戦後の劇活動
第二節 幼児教育における劇活動の可能性

幼児教育を考える

幼児教育を考える
研究と断想

竹内通夫 著

四六判/上製 296頁 ISBN978-4-86333-050-4
本体価格2,200円+税 2012.1.10刊

幼児教育をめぐる諸問題を、「ピアジェの発達理論」を中心に欧米の幼児教育研究を概括し、日本における「自由保育」の先駆けである和田實の教育理論とも重ねあわせながら、現代の教育現場の諸相「知育偏重」「早教育」に警鐘を鳴らす。幼児期において「知る」ことよりも「感じる」ことの重要性を、レイチェル・カーソン『センス・オブ・ワンダー』に触発されつつ、新たな「環境教育」の必要性を説く。

情報視覚化と問題発見支援

コンピュータ支援による発想革命に向けて!

情報視覚化と問題発見支援 問題構造の可視化による仮説生成

土橋 喜著

A5判/上製 304頁 ISBN4-901095-04-8 C3004 
本体価格 5,000円+税  2000.2.29刊

インターネットの急激な普及により氾濫する情報の中で、いかにして有効かつ適切な情報を選び取り新たな「知」を生み出すか。本書は、人間とコンピュータの能力を相互補完的に生かすための情報視覚化による問題発見支援という課題に、知能工学・発想技法など学際的成果をふまえて取り組んだ研究成果です。ネットワーク社会にあって今後いっそう重要性を増す人間の問題提起力・仮説生成力のコンピュータによる支援システムを、開発・実験・考究した本書は、関連諸科学の専門家に必読の文献であり、「知的生産」の現場たる研究施設や図書館などにもお備えいただきたい著作であります。(文部省「研究成果公開促進費(一般学術図書)」出版)

主な内容

問題構造の視覚化支援

問題解決支援における新たな視点からのアプローチ

発想支援技術との結合

概念ネットワークの自動生成手法の開発

知識発見と情報視覚化の統合

テキストマイニングによる専門用語の抽出

知識ベースとインデックスの視覚化

概念ネットワークと連結した発想支援法の開発

概念ネットワークとKJ法の連結

ディジタル・ライブラリと認知構造の形成支援

仮説生成支援システムの開発

仮説生成支援の実験

問題構造の視覚化支援への効果

新たな認知構造の形成支援

発散的思考と収束的思考の支援

概念ネットワークとKJ法の効果

問題解決過程への支援効果

問題発見支援への試み

評 価

システム全体に関する評価と問題点


参考文献/索引

ピアジェの発達理論と幼児教育

ピアジェの発達理論と幼児教育

竹内通夫著(金城学院大学教授、レイチェル・カーソン日本協会副理事長)

四六判/上製 総296頁 ISBN4-901095-02-1 C1037 
本体価格 2,500円+税  1999.10.15刊

思想家、教育者、心理学者として多岐にわたる活動を展開したジャン・ピアジェは、「発生と構造」を統一するというすぐれて二〇世紀思想的課題に、子どもの発達という領域から柔軟で実践的な回答を与えつづけた。本書は彼の思想の中心に位置する子どもの発達理論と独自な教育プログラムを、今日の教育環境の危機への強い反省のもとに発見・評価しようとする、著者年来の研究と実践の集成である。第一部においてピアジェ理論を展望し、第二部において子ども発達に寄り添う「私たち=おとな」にピアジェ思想が投げかけている諸問題をエッセイ風に綴る。教育関係者および次世代への責任を果そうとするすべての人々に送る。

主な内容

第一部 ピアジェ理論と幼児教育

第一章 ピアジェの発達理論から何を学ぶか

第二章 ピアジェ理論と教育(Ⅰ)──教育理論の形成──

第三章 ピアジェ理論と教育(Ⅱ)──教育理論の展開──

第四章 ピアジェ理論に対するさまざまな見解──発達と教育をめぐって──

第五章 アメリカにおけるピアジェ研究の概観と展望

第六章 ピアジェの発達理論と幼児の美術教育

第二部 ピアジェの発達理論と私の幼児教育論

一 子どもに「驚異の感覚」を

二 驚きによって心の窓を開く

三 幼児教育をめぐって

四 感動いっぱいの生活を

五 ピアジェ理論と幼児教育

六 失われた教育の回復を求めて

七 心寂しき狩人──保育者の仕事──

八 子どもを理解する──保育者像について──

九 二人のアメリカ兵

十 ルソー著『エミール』初版本について

十一 幼年期から環境教育を

十二 幼児教育を考える


文献 ピアジェ理論に関するもの

索引

伝えたい

教育問題をひるまずに見つめるエッセイ集

伝えたい ときめきを共有する教育

沢井鈴一著

四六判/上製 376頁 ISBN4-901095-07-2 C0095
本体価格 1,800円+税  2001.11.6刊

芸術や人生という「表現」から受けた感動を、六年のあいだ毎日教え子やその家族に届け続けた教師の、読者の心に「ときめき」の温もりを伝える教育エッセイ集。

【奥田瑛二さん推薦】

教育とは何ですか。それが問題だ! 理屈では語ることの出来ないものである。父、母、兄弟、家族の中にも教育はある。そして、学校。 友達、先生、全ては同じ共同体なのである。誰も逃げることのできないエリアがそこにはある。 心のまなざし、それは眺めることではなく、見つめあい、 対峙する強さとやさしさ、 この本には教育者としての清廉なるまなざしがある。 心をゆさぶられる信頼が、ここにはあった。
主な内容

翔ける

母の日に 父の日に わたしは海を飛んでゆく鳥だ 涙でぬらしたホルン おばあちゃんが手を振っている! 明日を夢見ることができない青春 ヤー・プリイェーハラ 阪神大震災 頭痛肩凝り樋口一葉

生きる

夕日 生きる 病気の母 鬼平犯科帳 青春の健在 明日の月日はないものを ゆっくり歩けば足跡がきれいに残る 星影のワルツ 「餓死日記」

響く

待宵月 琵琶峠 霧の海 水琴窟 観音寺の十一面観音 薪能 二つの祖国を持つ男 運命に接吻された女 シベリアの王女 源氏物語絵巻

考える

時は流れ、川は流れる 白い壁の道 御嵩町から 藤前干潟の蟹 海上の森と少年

伝える

石蕗の花 はるかに叫ぶ声 八月九日長崎刑務所 生きていてよかった 五十二通の手紙 収容所にひびく歌声 散華・雲流るるはてに 黒くぬりつぶした日の丸の寄せ書き

少女像 戦地から届くマリ子像

高齢者の意識をさぐる 老人たちの本音

高齢者の思いのたけに寄り添い聞きとった成果!

高齢者の意識をさぐる 老人たちの本音

伊藤シヅ子著

A5判/並製 118頁 ISBN978-4-86333-021-4  C1030
本体価格 952円+税  2010.1.2刊

高齢者をとりまく健康・経済・孤独・介護・親子関係は、ますます切実な問題となってきている。なかでも親子関係は多様化し、高齢者は子どもに依存したり安らぎを求めるだけではなく、自分たちから関係をどう築いていくのかが求められてもいる。本書はそうした観点から「老人たちの本音」に迫り、福祉に携わる方々や現在と未来の高齢者におくる「考えるヒント」である。

主な内容

はじめに

第一章 高齢社会の現状と課題

1 今、何が起きているのか  2 老人をとりまく五つの不安

第二章 親子関係

1 新しい家族のかたち  2 親と子の変わる意識

第三章 聞き取り調査の概要

第四章 一人暮らし

1 農村部 京都市・京北地区の一人暮らし

2 都市部 名古屋市の一人暮らし

第五章 夫婦で暮らす高齢者

第六章 子との同居を選択した人たち

第七章 高齢者からの手記

男性より  女性より

おわりに


引用・参考文献

のんちゃん&おかあさん性について話そう

のんちゃん&おかあさん 性について話そう

長谷川はるひ イラスト・長谷川いのり

四六判/並製 228頁 ISBN4901095501(978-4-901095-50-1)
本体価格800円+税 2004.8.1刊

氾濫する性情報の中で育つわが子のための母“性の本”。※2刷